
【クンブメーラ 次回】2027年ナシック&2028年ウッジャイン|聖なる巡礼祭の最新情報
クンブメーラ次回はいつ?どこ?
クンブメーラ 次回は2027年ナシックと2028年ウッジャインのシンハスタ(クンブメーラ)
ヒンドゥー教最大級の祭典「クンブメーラ」は、インドで12年ごとに巡回開催される世界最大規模の宗教行事です。数千万から1億人規模の信者や巡礼者が集まり、聖なる川で沐浴することで罪を清め、魂の浄化を目指します。
この記事では、「クンブメーラ 次回」に関心を持つ方へ、次に行われる予定のクンブメーラとその特徴、注目ポイントをご紹介します。
クンブメーラ 次回情報
2027年:ナシック・クンブメーラ(ナシック=トリャンバケシュワル)
次回のクンブメーラは2027年、マハーラーシュトラ州ナシックで開催される予定です。神聖なゴーダーヴァリ川での沐浴が中心で、トリャンバケシュワル寺院が重要な巡礼地となります。
2028年:ウッジャイン・シンハスタ(特別なクンブメーラ)
その翌年の2028年には、マディヤ・プラデーシュ州ウッジャインで「シンハスタ・クンブメーラ」が行われます。これは木星が獅子座(シンハ)に入る時期に開催される特別な形式のクンブメーラです。聖なるシプラ川とマハーカール寺院が中心となり、全国から何百万人もの巡礼者が集まります。
プラヤグラージとナシックのクンブメーラの違いは?
クンブメーラは、インド4都市で12年ごとに巡回開催される世界最大級の宗教行事ですが、その中でもプラヤグラージ(旧アラハバード)とナシックでの開催にはいくつかの特徴的な違いがあります。
まず、プラヤグラージのクンブメーラは、最も神聖なものとされ、多くの巡礼者を集める最大規模の祭典です。この地は、ガンジス川、ヤムナ川、そして神話上のサラスヴァティ川という、3つの聖なる川が交わる「トリヴェーニ・サングム」の地として知られています。この合流点は、精神的な清めと救済の力が最も強い場所とされ、信者たちはここで沐浴することで、すべての罪が清められ、解脱へと近づけると信じています。プラヤグラージのクンブメーラは、規模も大きく、開催時には1億人以上が訪れることもあります。
一方、ナシックのクンブメーラは、マハーラーシュトラ州にある聖地ナシックとその近郊のトリャンバケシュワルを中心に行われます。この地では、ゴーダーヴァリ川での沐浴が中心となり、シヴァ神の霊験あらたかな寺院「トリャンバケシュワル寺院」が巡礼の核となります。ここは、12のジョーティルリンガ(シヴァ神の聖なる象徴)の一つがある場所としても知られ、シヴァ信仰が非常に強いのが特徴です。プラヤグラージに比べると巡礼者の数はやや少ないものの、より精神的で落ち着いた雰囲気の中で行われます。
また、プラヤグラージのクンブメーラでは、6年ごとに「アルダ・クンブ(半クンブ)」が開催されることもあり、頻度の点でもやや特別です。ナシックでは、12年ごとの開催が基本です。
プラヤグラージのクンブメーラとウッジャインのシンハスタ・クンブメーラの違いは?
クンブメーラはインドにおける最も重要な宗教的祭典の一つであり、プラヤグラージ(アラハバード)、ハリドワール、ナシック、そしてウッジャインの4都市で、12年ごとに順番に開催されます。ただし、ウッジャインでのクンブメーラは特別に「シンハスタ」と呼ばれる独自の形式を持っており、他の3都市のクンブメーラとはいくつかの点で異なります。
1. 開催の天文的条件の違い
プラヤグラージ、ハリドワール、ナシックでのクンブメーラは、月・太陽・木星と特定の星座の位置に基づいて行われますが、ウッジャインでのシンハスタ・クンブメーラは、木星が獅子座(シンハ)に入った時に開催されることから「シンハスタ」と呼ばれます。つまり、開催のきっかけとなる天体の条件が異なるのです。
2. 開催地の宗教的背景
プラヤグラージのクンブメーラは、ガンジス川・ヤムナ川・サラスヴァティ川の合流点である「トリヴェーニ・サングム」で行われ、罪を清めるための聖なる沐浴が中心です。ここはヒンドゥー教において最も神聖な場所とされています。
一方、ウッジャインのシンハスタは、**聖なるシプラ川と、シヴァ神の重要な聖地「マハーカール寺院」**を中心に行われます。ウッジャインは、神話では時間の神「マハーカール(シヴァの一面)」と深く関係しており、シヴァ信仰の色が非常に強いのが特徴です。
3. 呼び方と位置づけ
プラヤグラージなどの祭典は単に「クンブメーラ」と呼ばれるのに対し、ウッジャインでのものは「シンハスタ・クンブメーラ」と特別に呼び分けられています。これは単なる名称の違いだけでなく、祭典の背景や文化的意味合いの違いを示しています。
4. 巡礼の体験や雰囲気の違い
プラヤグラージのクンブメーラは非常に大規模で、数千万人、あるいは1億人以上の巡礼者が訪れることもある、まさに「世界最大の集まり」と言える規模です。一方、ウッジャインのシンハスタも大規模ですが、やや精神性が強く、シヴァ神との一体感を深める場としての色彩が濃い傾向があります。
日程と開催地の一覧
年 | イラーハーバード | ナシク | ウジャイン | ハリドワール |
1983 | アーダ・クンブ・メーラ | – | – | – |
1989 | プルナ・クンブ・メーラ | – | – | – |
1991 | – | クンブ・メーラ | – | – |
1992 | – | – | クンブ・メーラ | アーダ・クンブ・メーラ |
1995 | アーダ・クンブ・メーラ | – | – | – |
1998 | – | – | – | クンブ・メーラ |
2001 | プルナ・クンブ・メーラ | – | – | – |
2003 | – | クンブ・メーラ | – | – |
2004 | – | – | シンハスタ | アーダ・クンブ・メーラ |
2007 | アーダ・クンブ・メーラ | – | – | – |
2010 | – | – | – | クンブ・メーラ |
2013 | マハー・クンブ・メーラ | – | – | – |
2015 | – | クンブ・メーラ | – | – |
2016 | – | – | シンハスタ | アーダ・クンブ・メーラ |
2019 | アーダ・クンブ・メーラ | – | – | – |
2022 | – | – | – | クンブ・メーラ |
2025 | – | – | – | |
2027 |
| クンブメーラ |
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2028 |
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| シンハスタ | アーダ・クンブ・メーラ |